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報告書

再処理プラント用耐食合金の硝酸溶液中における摩耗腐食抵抗性に関する解析・研究,I; 主要候補材料間の摩耗腐食傾向の相異

坂入 正敏; 木内 清

JAERI-Research 95-030, 34 Pages, 1995/03

JAERI-Research-95-030.pdf:2.0MB

ジルコニウムやチタン等の耐食材料は、優れた耐食性を示す一方、摺動や擦過を受ける条件においてフレッチング腐食を生じ易いことが知られている。そこで、再処理プラント用材料である当該金属材料とR-SVS304ULCステンレス鋼の摩耗腐食傾向の違いについて、回転摺動型試験機を用いて、純水及び3規定硝酸溶液中で低い付加条件まで検討し、次の結果を得た。3規定硝酸中における損耗速度は、連続摩耗状態のピン側でSUS$$<$$Ti$$<$$Zrの順に速くなり、間欠摩耗状態のディスク側でもSUS$$<$$Ti$$<$$Zrの順に速くなった。純水におけるZrのピンのように摩耗が支配的である場合には、損耗速度と運動量に良い直線関係が得られた。Zrの摩耗腐食抵抗性が低い原因として、稠密6方晶特有の特定結晶面に沿った機械的強度が低いことが考えられる。

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